新章の四次元殺法コンビが凄かった話

(2016.1.28 個人サイト雑記よりサルベージ)

 人との話の流れでキン肉マンの連載中の続編を電子書籍で買い&読みまして。
 リアルタイムで話題になったのは3年以上前で凄く今さらなんですけども。
 あのね、もうね、とにかくね。

 四次元殺法コンビ萌え。

 いやもともと好きなコンビだったんだけど! この二人のファンアートは美麗なものが多くてうはうは拝見してたんだけど! 新章のアレなんですか。燃え展開過ぎじゃないですか! ブラックホールさん登場の瞬間から大活躍だし挙動がいちいちカッコ可愛いしピンチになったらなったであの展開! ほんと衝撃的でした。

 キン肉マンは家に全巻揃っていた初代シリーズを読んだきり、2世あたりは噂は知ってる程度で特に食指を動かされず。今回は「昔のシリーズの悪魔超人とかが活躍するよ」という話にひかれて買ったのでとりあえずそのあたりの期待はしてたのですが。いい意味で斜め上をいった。むしろはるか上空を越えてった。こんな思わぬ萌えインパクト食らうとは思ってなかった。
 というか作品自体が普通に面白いですね。相変わらず超理論が飛び交ってるけど厳密な整合性求める漫画じゃないのは百も承知だし。初代トランスフォーマーと言い最近適当、もといおおらかな作品に縁があるな……

 件のコンビに戻って。まず改めて秀逸な造形&インパクトの強い能力設定のキャラクターであることを再認識。もともと読者投稿だしコンビとして生まれたわけじゃないのに、従兄弟同士という後付け設定にも割と素直に納得させられてしまうほどの偶然由来の対比の妙が素晴らしいなと。
 ☆⇔●、白⇔黒、翼⇔マント、空を飛翔⇔影へ潜航、時空間⇔異次元、正義⇔悪魔、天使⇔死神。何もかも対照的でそれぞれの能力を活かした見事なコンビネーションを披露する朋友。燃え。んで九歳差(小説だと同い年だそうですが)の従兄弟で幼馴染。萌え。

 とにかくジャック・チー戦の展開が凄まじくて……ブラックさん影が使えなくなってうろたえ過ぎ、とかなんだその面白うめき声は、とか金具の上から目つぶししても意味ないよね、とか細かい変なところは(いつもながら)沢山だけど、羽の散る小粋な演出と「ヘイ ブラック」からの流れに全部持ってかれちゃいましたよ。愛称呼びいいな。30年越しでやっと安定したっぽい爽やかメリケン口調もいいな。うっかり吸い込まれちゃったよHAHAHAみたいなこと言ってるけどそんなピンポイントな偶然があるか。事情もわかってる風だしずっと戦況を見守ってたんでしょそうなんでしょ。
 んで満を持して登場するや、伝説のチート能力含む持ち技を惜しげもなく披露して完封瞬殺&完璧なバトンタッチ&颯爽と退場というメインキャラでもなかなか無い活躍。四次元空間では饒舌に話してたのに姿を現してからは必要最低限の言葉しか発さず、正義超人としてではなくあくまで親友のためのスポット参戦、観衆には本人じゃなくて変身として理解されてて真相を知るのは二人だけ……て。なんという燃え萌え。ほかのキャラとは一切絡みなしとかブラックさん専属守護天使か。いいぞもっとやれ。
 早い話が乱入だけど、結果は同じでもあえてそのまま登場しないで「技」として使ってるところに、ルールの尊重と同時にお互いへの気遣いが感じられて素敵。考えを汲んで指示代名詞だらけの短い打ち合わせで事を全うするわかり合ってるバディ感……たまらん。飛び去った空に腕を掲げるブラックさんのポーズも良かった……周りがその活躍を知らなくてもあの無言のメッセージだけでペンタは満足だろうな。
 吸い込んだ敵には「体がちぎれそうだ」とか言われてる四次元空間内に自分で飛び込んでその場で悠々と話してまたあっさり出ていくペンタゴンは同族の力なのかブラックさんが例外扱いしてるのか、どっちにしても特別枠でこれまたステキ。

(しかし何がすごいって「正義超人・悪魔超人・完璧超人の異なるイデオロギーの衝突」っていうのが大きなテーマになっている作品で、正悪でタッグ組んでるこの異色コンビの絆を特に掘り下げることもなくそれはそれ、これはこれ、の単なる読者サービスで終わらせる圧倒的ゆで感が一番すごいかもしれない)


 もうコンビだけでも全然OKだけど、ここはBLサイトなのであえてカプ的に言うならペンブラで。歳の差有りのペンブラでお願いします。躊躇するブラックホールを諭すペンタゴンの押せ押せ感にやられた。盟友と認めつつ自身の矜持の強さゆえに立ち位置の違いも忘れないブラックホールに、細かいことはあんまり気にしないメリケン思考の若いペンタゴンがガンガン行こうぜして年上の従兄がほだされるのがいいと思います。態度や振る舞いにはっきり上下のある年下攻めはあんまり好きじゃないんだけど、関係はあくまで対等で一部に年齢特権が活きる感じの年下攻めは大好きです。

 ところでペンタさんの白いのはタイツとかでなく地肌らしいですが下は履いてるの履いてないの? 体色と同化してるだけで白のレスパンなの? 全裸にリストバンド+ブーツの紳士なの? ブラックさんも地肌っぽいけど新章で傷を負ったあとは薄地のタイツが破れてるようにも見えるし……それともあれは皮膚なのか。そしてどんな質感をしているのか。つくづくミステリアスな二人。


 引くほど語ってしまった……なんでいつも「ジャンル内認識的には死ぬほどマイナーってわけじゃないけど実際に取り扱ってる人はそんなにいない」二人にハマるのか。同士様募集中。

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