三国志関連呟きまとめ

(2016.4.28 ピクログよりサルベージ)

 ずっとやろうやろうと思ってできていなかった前のTwitterアカウントからの関連ツイート掘り出しを決行してみた。ソソ様中心にあれこれ雑感など。項劉記(というか司馬さんの『項羽と劉邦』)についてもちょっとだけ触れています。


 概ねツイートをそのまんま並べただけです。無駄に長い。


◆発端あたり

背水の陣は韓信でしたっけか。項羽と劉邦の話はもっかいちゃんと読んでみたいな。延々母に勧められ続けてる司馬遼太郎読もうかなー。蕭何の地味チートさ堪らんよね

劉邦って秀吉がものの数に入らないぐらい異常な人たらしだけどなんか特別なフェロモンでも出してたのかな……

劉邦大好き夏侯嬰の子孫とされる曹操(+夏侯一族)が劉邦の子孫の劉備と敵対した、っていう後の物語を見ると歴史ってほんと面白い


◆横光三国志読み返し&『項羽と劉邦』読み始める

唐突に『項羽と劉邦』読みたいなーってなって横光版を読み返して司馬遼太郎のを読み始めてなんだかんだで今なぜか夏候惇×曹操をあさっている不思議……何年ぶりの再燃だろ

惇操は主従・血縁(幼馴染)・体格差とかの萌えポイントを確実に押さえてくることもさりながら史実エピソードがもう後世の腐ってる人を端から狙い撃ちするようなアレだからな……ずるいわ……

あと単純に曹操が魅力的だよね。物語の中にしろゲームとかの中にしろ。無双のも好きだけどSLG三国志の曹操にはひれ伏さざるを得ない。チートパラメータ的な意味で

呉では孫権が張昭の家に放火する話(要約)が好き。あのほほ笑ましいんだかしょうもないんだかなオッサンとじーさん……。あと男子別れて三日~もやっぱりいいよね。演義の呂蒙の最期ェ……

司馬さんの『項羽と劉邦』ちょうど張良が出てくるとこまできたけど、論客の存在とか、前漢と後漢(三国時代)の主従の関係性の違いが面白いね。時代が下るほど「忠臣は二君に仕えず」が重くなるのは儒教の影響なのかな。まあ三国時代にも賈クみたいな器用な人はいたけど

病弱チャラ男から正統派美形、飄々とした処世術の達人、潔癖な風紀委員、頑固じーさんまで、魏の軍師・文官ラインナップはそれなんて乙女ゲ。ていうかあんな層の厚い国相手にあそこまでもった放浪&寄せ集め軍団の蜀が奇跡。そりゃ孔明も過労死するよと

腐ってる人間的には曹操が気にしてた「背がちっこい」っていうのはアドバンテージ以外の何物でもない。でっかい武官文官がわらわらいる中で一人ちっちゃいオッサンが誰も逆らえない君主でチート能力持ちな乱世の奸雄なんだよ? 萌えるなというほうが無理ですよ?


◆『項羽と劉邦』読了後

ちびちび読み進めてた司馬さんの『項羽と劉邦』読み終わった。取り上げられる人物にいちいち壮烈な魅力が描かれてて凄く良かった。司馬史観って批判される理由もわかるなぁ。リアリティがありすぎてまるっと事実だと思っちゃうもの

劉邦のパーソナリティって歴史に名を残す主君の中でも他にあまり類を見ないもののように思う。どんな人だったのかなぁ。項羽はなんとなく想像がつくんだけど劉邦は要素が広大無辺過ぎて全然イメージできない

あるサイトさんで漢の光武帝と項・劉、三国志の君主たちの家臣団を属性別に分けて比較&それぞれの不足を論じていて、劉邦は層は薄かったけど概ねまんべんなく各属性揃ってたから天下取れたんじゃないかてことで、色々な見方はあるんだろうけどなるほどなぁと面白かった

そこでは人事担当とか軍略担当とか7つの属性が設定されてて劉邦は「欠点を補う家臣」だけ空白にされてたんだけど、この人の場合むしろそれこそを家臣全員でやってくれてたんじゃないかな……皆が皆「あの人あんなだから自分が何とかしなきゃ!」て思ってたような感じ

項劉時代の「侠」の概念が凄く興味深かったんだけど、三国志の劉備はやっぱり劉邦と通じるというか、蜀は仁というよりは侠で成り立ってた国なのかなと。水魚の二人の関係なんてまさに侠、な感じで晩年の孔明の行動が凄く腑に落ちた気がした。確かに張良とよく似てる

蜀→侠を通した繋がりの強い国/呉→地縁・血縁の繋がりの強い国、というイメージ。魏は中心に曹・夏候っていう血縁もありつつ侠よりはもっと形式的な使い使われの主と従というイメージで、三国の中では良くも悪くも一番先鋭的な形の国だったのかな

そんな魏を建てたソソ様が「我が張子房」とか「我が樊噲」とか妙に高祖気取りたがってるのがおかしくて仕方ない。曹操と劉邦の共通点って決戦前に弱気になって部下に「大丈夫だから頑張りましょうね我が君」って励まされてるとこぐらいじゃないか。まったく可愛いおっさん達ですね

さっき書いた家臣団の属性の中に「後見人的な重臣」ていうのがあって、それぞれ劉邦:夏侯嬰、劉備:麋竺、曹操:夏候惇、孫権:周瑜なんだけど、役割が「君主の心理的負担をやわらげる存在」だって。なんかいいね。凄くいい。でも麋竺さんは本気のいわゆるパトロンのイメージが強い

属性にもあるけど正史の趙雲があまり戦場で武勲を立てて出世してないのは親衛隊的な立場だったから、て説があるらしく、長坂での行動とか見ると確かにと思う。許褚もそうだね。周泰は純粋な親衛隊じゃないから一番出世してるかな?何にせよこの時代の大将やたら前線出たがりだから護衛の苦労が偲ばれる

曹操の「渡河中敵が来てるのに座って動かないから仕方なく部下たちがそのまま船に乗せたら流されて行方不明になってその後どうにか自力で帰ってきた」ていうエピソードが面白すぎるんだけどこの時は護衛どうしたんだ……「よくぞご無事で!」って泣いて迎えるなら一緒に乗ってあげようよ

しかもこの帰ってきた時の開口一番が笑いながら「今日はもうちょっとのところで負けるところだった」だからまあ明るいオッサンだったんだろうなと

許褚と曹操の主従関係って凄く好きなんだけど二次創作のカプになるとまぁ少ないね。無双か。無双のせいか。あれで原典の要素は残してるし普通に描くと典韋とか夏候惇とかとキャラ被りがちになるから仕方ないんだろうけどもさ

昔の腹回り何cmって胸囲だった説もあるから別にお相撲さん体型だったわけじゃないと思うよ?まあ巨漢だったのは確かだろうけど。横山三国志の許褚の格好よさは色々な意味で詐欺がかっている……好きです

コノヤロウって思うとこも多いけど歴史書をこれだけ後世に残るドラマチックな作品に仕上げたっていう点では羅貫中ってやっぱり凄いよね

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